2012年04月21日

漂流者を見捨てたクルーズ船

アメリカ人って情にあついのかと漠然と思ってましたが、ニュースを見ると、時々その思いがひどく裏切られることがあります。。。。

事件の始まりは、今年2月24日。3人の男性が、パナマの太平洋岸にあるとある小さな町を出港し、夜釣りに出かけたことから始まります。。。

上々の釣果で、上機嫌で帰路につこうとした3人組。

ところが、彼らの乗る小さなボートについていたモーターが、不調な音を立てたかと思うと、完全に停止してしまったのです。

その時点での彼らの位置は、前方に陸地が見えるものの、携帯電話の電波は届かないという微妙な距離。

救助を求めることもできず、3人は釣った魚と持っていた数リットルの水で飢えと渇きをいやしつつ、ひたすら海に流されていきました。。。

彼らのボートはなんと6日間も漂流を続け、その移動距離は160キロにもなっていきます。

そして運命の日。3月1日。瀕死の3人組は大きくて豪華な船(アメリカのクルーズ船 Star Princess 号)が比較的近くにいるのに気が付きました!

「やった助かる!!」と思った3人は必至で、持っていた赤いセーターや救命胴衣を振り回して助けを求めたのです。

そんな必死な様子の彼らに、数人の乗客も気が付きました。この乗客たちは、高性能なバードウォッチング用の望遠鏡を持っていたので、彼らの振る赤いセーターに気が付いたのです。

そしてこの乗客たちは、スタッフの一人に漂流者の存在を告げました。

ところが、このクルーズ船、彼らを救出するどころか、停まることすらせずに、予定通りに航行を続けたのです。

助かった!と思った3人の漂流者たちの脱力感と悲しみ、怒りはいかほどだったのか。。。

それからも彼らは漂流を続け、、、なんとさらに2週間も経過。

965キロも流されてから、ようやく別の船に発見され、救出されたのです。

その2週間の間に3人のうち2人は亡くなってしまっていました。。。

なんで、クルーズ船は彼らを救助しなかったのでしょうか!?

調査によると、漂流者に関する乗客たちの知らせは、船長や航海士たちに伝えられることはなかったようです。。。

このクルーズ船を運航する会社 Princess Cruises によると、過去10年間同社はクルーズの途中に30人もの遭難者を救助してきたそうです。

だから今回の1件は救助を拒否したわけではなく、連絡が船長や航海士に届かなかった、「不幸な事故」であると。。。

遭難を目撃した乗客の一人は、直接航海士や船長に伝えに行きたかったもののそれは禁じられていたので、代わりに Princess Cruises の営業担当者に連絡を頼んだそう。

そしてこの営業担当者は「間違いなく遭難者情報をスタッフに伝える」と約束したそうです。

おまけに、実際に望遠鏡で彼に遭難者を確認してもらう作業までしていたというのです。

それなのに情報は伝わりませんでした。。。

さらにさらに、この乗客は自分のキャビンに戻ってインターネットに接続し、アメリカの沿岸警備隊にメールを送って救助を要請したそうです。

でも、この情報も届きませんでした。。。(たとえ情報が届いたとしても、正確な位置情報も何もない状態では遭難者を見つけることは不可能だったかもしれませんが)

ここまでニュースを読むと、どうやら悪者はこの営業担当者であるように思えます。

どうして遭難者の情報を伝えてくれなかったんでしょうね。。。

漂流者を目撃した乗客は、二人がなくなったと聞いて、ひどく心を痛めているそうですが、果たしてこの営業担当者は何を思っているのでしょうか。。。。面倒なことになっちまったな、とか思ってないことを祈ります。

以下の写真は、目撃者の一人がとった遭難者の写真と、遭難者の拡大写真です。
こんなものを見せられて情報を握りつぶす人間の気持ちがしれません。Sounan1.jpg 

Sounan2.jpg







posted by おうちマン at 03:12| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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